続・Gmailがタダなワケ(とGoogle Analyticsがタダなワケ)- 2010/5/7 訂正

追記 5/7 Twitter経由で内容についてご指摘をいただき調査しました。(@bulkneetsさん、ありがとうございました!)Google Analyticsgoogle-analytics.comドメインCookie(Analytics導入サイトから見た3rdパーティCookie)を利用していないことと、Gmailgoogle-analytics.comへビーコン画像によるリクエストを投げていないことから、Googleのログイン状態との紐付けはできないと考えています。推論だけに基づいた誤ったエントリを上げてしまいご迷惑をおかけしました。

先日書いた<Gmailがタダなワケ>というエントリは、少ない日だと5PV[/day]というこのブログにおいて、幸運にも1400以上のPVを計上し沢山の方にブックマークをしていただけました。(まぁこれはAppBankに取り上げられたことが大きいのですが。)
そのエントリの趣旨は「GmailはただGoogleアカウントのログイン状態を維持させるためだけに提供されている」というものでした。

ということはGmailGoogleアカウントのログイン状態を維持するために提供されているという仮説は、説得力があった、つまり真実に近かった(ように感じられた)のだと思います。僕自身この仮説は正しいんじゃないかと思っていて、Googleがログイン状態を維持させたい理由について説得力のある仮説が何かあるはずだと思い、もう少し考えてみました。

で、僕なりの仮説としては


Googleは、Google Analyticsを導入しているサイトでトラフィックを補足するために、Gmailでユーザーにログイン状態を維持させてマーキングしている
(5/7 追記 間違いに気づきましたので訂正します。)

のだと考えています。(技術的にどうなのかちゃんと検討していないのですが)

Gmailにログインしているユーザーをケータイユーザー、Analyticsを導入しているサイトをドコモの基地局と考えてみます。基地局のメッシュが細かいほどユーザーの行動を詳細に追うことができる、つまりWeb上のトラフィックを詳細に反映していると言えます。このどちらのデータも抑えているのはGoogleで、Googleの立場でだけ、どのユーザーがどのような経路でWebサイトを移動したのかがわかります。(5/7 追記 間違いに気づきましたので訂正します。)

さらにAnalyticsには「コンバージョン」という、そのサイトで重要なページをサイト運営者が自ら指定する機能まであります。

「目標のコンバージョン数は、サイトでビジネスの目標をどの程度達成できているかを測定するうえで主要な指標です。 目標URLには、ユーザーが商品の購入や会員登録またはダウンロードなどを実行した後で表示されるウェブページを設定してください。」 - Google Analyticsより

このデータを使えば、単なるPV数でなくビジネスに繋がるトラフィックGoogleには丸分かりです。これは効果的な広告出稿に強力なアドバンテージをもたらしているに違いない。

まとめると、Googleは効果的にAdsenseAdwordsに広告を出稿するために、Webの中で起こっていることをできるだけ詳細に知りたい、その合理的な手段(絶対にボランティアではない)として、サイト訪問者・運営者の両者に対して、他企業には真似出来ない高品質なサービス(GmailGoogle Analytics)を無料で提供している、というのが僕の仮説になります。

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